Pythonで自作:個別株の最新株価をAPIでサクッと取得する方法

投資をしていると「この銘柄の最新株価をすぐに知りたい」と思う瞬間があります。証券会社のサイトを毎回開くのもいいですが、エンジニアなら自分だけの株価取得ツールを作ってみるのもおすすめです。今回は、Pythonを使って個別株の株価を簡単に取得する方法を紹介します。


株価取得に便利なライブラリ「yfinance」

Pythonには株価データを扱うライブラリがいくつかあります。
その中でも手軽さで一番おすすめなのが yfinance です。
インストールも簡単。

pip install yfinance

この一行で準備完了です。


サンプルコード:レーザーテックの株価を取得

例えば日本株の人気銘柄「レーザーテック(6920)」の株価を取るコードは以下の通りです。getKabuka.pyなどのファイル名で保存します。

import yfinance as yf

# 日本株は「.T」を付ける(東証銘柄の場合)
ticker = "6920.T"
lasertech = yf.Ticker(ticker)

# 直近1日の株価データを取得
price = lasertech.history(period="1d")
print(price)

# 最新の終値だけ表示
current_price = price["Close"].iloc[-1]
print(f"レーザーテックの現在株価: {current_price} 円")
これを実行すると、ターミナルにレーザーテックの最新株価が表示されます。

ちょっとした応用

実際に投資で役立てるなら、こんな拡張もおすすめです。

  • 複数銘柄まとめて取得

    複数のティッカーをリスト化してループ処理。お気に入り銘柄のウォッチリストが自作できます。

  • CSV保存や可視化

    取得データをpandasで処理し、CSVに保存して分析の材料に。

  • アラート機能

    「株価が○円以下になったら通知」など、自分の投資スタイルに合わせたアラートを追加すればさらに便利。


注意点

  • 日本株はティッカーの末尾に「.T」を付ける必要があります。

  • yfinanceは、仕様変更でデータが取得できなくなる可能性もあります。また、正しい情報が取得できているかご自身でご確認ください。

  • 取得できるのは数分〜数十分遅れのデータであり、リアルタイムではありません。実際の取引に使うときは証券会社の公式ツールを利用しましょう。


まとめ

Pythonを使えば、わずか数行で株価データを取得できます。証券会社のアプリでは得られない自由度の高さこそ、自作ツールの魅力。エンジニア投資家なら、ぜひ「株価取得の自動化」から始めて、自分だけの投資サポート環境を整えてみてはどうでしょうか。


👉 この記事のコードはすぐに試せます。まずは好きな銘柄コードに置き換えて、株価取得を体験してみてください!