ある日突然、「会社を統合します」と言われた時、社内ITシステムをどう統合していくのか、非常に悩みますよね。
現実として、近年の社内ITシステムは多岐に渡り、しかも社内オペレーションと複雑に絡み合っています。
そんな時、スムーズにシステム統合していくための羅針盤があると、嬉しいですよね。
本記事では、社内ITシステムの統合に役立つ3つのポイントを、下記書籍を参考に紹介していきます。
著者の中山嘉之さんは、大小6回の会社の吸収合併・統合を実体験された方で、とても良い本と思っています。
【今回のバイブル】
社内ITシステム統合 3つのポイント
軸となる3つのポイントは、次の3点です。
【ポイント1】
OA・会計システムなどバックオフィスシステムは、経営統合スキームの存続会社側に片寄せする。
【ポイント2】
工場や現場系のオペレーション主体のシステムは、現場の事業継続性を最優先して決定する。
【ポイント3】
新会社スタート後の具体的なあるべき姿を描き、そこへ向けてSTEP別移行計画を立てておく。
まず、目指すべき社内ITシステムを明確化
先程の3つのポイントを踏まえて、統合後の社内ITシステムを明確にするために、AA(アプリケーション・アーキテクチャ)図を作成します。
これがシステム統合プロジェクトの、最重要資料になります。
【AA図の作り方】
今回はエンタープライズアーキテクチャ(EA,enterprise architecture)の中でもDA(Data Ar…
AA図で重要なポイントは、細部に拘りすぎず素早く作成することです。
でも、現実はきれいに運ばない
しかし実際にシステム統合を進めていくと、ビジネス側から様々なプレッシャーや雑音が、降り掛かってくると思います。
例えば、ビジネス側の幹部から無理難題をつきつけられたり、どうでもいいようなOAアプリケーションで、現場と揉めてしまうこともあります。
ITシステム統合は、原理原則を貫くことが大事
しかしながら、新会社のビジネスにとって最適なのはなにか、を考えて決定していくことが重要です。
判断に迷った時、最初に上げた3つのポイントが、羅針盤になると思います。
まとめ
今回は、会社統合で社内ITシステムを統合する際の、3つのポイントについて紹介しました。
統合後の新会社に関わる人たちの幸せは、実際にみなさんの腕にかかっていると思います。みなさんのプロジェクト推進の助けになると幸いです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
今回は以上です。
【今回紹介した本】